売却成功のカギは物件の魅力を不動産会社に伝えることから
販売活動の第一歩として、あなたが売却を依頼した不動産会社は、物件を「レインズ」(不動産流通機構が運営する物件情報システム)に登録します。するとレインズの会員であるすべての不動産会社は、登録した物件の情報を閲覧することができるようになります。
売主側の不動産会社は、レインズへの登録と同時に物件のチラシを作成したり、インターネット広告を出したりして販売促進活動を行い、問い合わせを受けるとそれらの資料を買主側に渡すことになります。
一方、買主の仲介をしている不動産会社は、レインズの新着情報をチェックし、自社のお客様=買主の希望に合いそうな物件があれば、売主の不動産会社に問い合わせを入れます。
物件の魅力を不動産会社に伝える
売却物件は、できるだけ多くの買主の目に止まるものでなくてはなりません。その大きな役割を果たすツールがチラシやインターネット広告です。買主の心をひきつけられるかどうかは、それらの出来栄えに大きく左右されるといえます。
売主はチラシなどの作成の際には、不動産会社の担当者に自分の物件の良さをアピールするが非常に大切になります。担当者に良さをわかってもらえれば、チラシやインターネット広告に必ず反映されるはずです。
売却物件のアピール方法
掲載用の物件写真にこだわる
まず、チラシやインターネットに掲載する物件写真は、できるだけ見栄えのよいものを用意しましょう。
撮影は仲介会社まかせにせず、どのように撮ってほしいかを伝えましょう。場合によっては物件の良さがわかっている売主自身が撮り、仲介会社に持参してもよいでしょう。生活用品が写真に写りこんでいないか、アングルが悪くないかも、しっかりチェックし、不動産会社に指摘しましょう。
また撮影時間にも気を遣いましょう。撮影には晴天の日の午前中がベストです。午後から遅めの時間になると光に赤みが入り、すがすがしさに欠ける写真になってしまいます。
<失敗しない撮影のポイント>
アングル:すっきり見えるポイントを見つける
狙い方 :やや下側から見上げる角度で撮影する
撮影時間:天気のよい日の午前中
整頓 :不要なモノは片付ける
写真は売却成否の大きなカギになるので、しっかりこだわるべきです。
買主に刺さるキャッチコピーを考える
物件の良さを端的に表すキャッチコピー(物件の売り文句)があれば、購入希望者はひきつけられます。不動産会社と一緒にキャッチコピーを考えて見ましょう。
たとえば、
「〇〇公園、〇〇図書館近し、子育て環境に最適」
「駅まで平坦6分、コンビニ・スーパーが帰路に」
不動産会社はキャッチコピーづくりのプロではありますが、物件のチャームポイントを一番わかっているのは売主です。
学校や病院、スーパーなどの場所、日々購入するものの買い物情報など、買手が知りたい生活情報も不動産会社に伝えましょう
きちんと手をかけてきたことをアピールする
中古住宅は、所有者が愛情をもって維持管理していたことも大きなアピールポイントになります。
リフォームを行ったのならその時期や内容、またインスペクション結果などもプラスの材料になります。それらのポイントを整理してまとめ、不動産会社の担当者に渡します。
このように、売主だからこそわかっている物件の良さがあります。それらの魅力をきちんと伝えることが、売却の成功の最初のカギといえます。