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あんしん不動産売却術
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更新日 : 16/06/27

イギリスでは、「より良い手入れ」が住宅価格を上げる

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日本もメンテナンスが重視される時代へ

日本の住宅の寿命は30年

日本では長く、中古住宅より新築住宅の取得や建設を優遇する政策がとられてきました。背景には戦後の住宅不足の解消、また地価の恒常的な上昇や右肩上がりの所得上昇などがあり、それらに支えられて新築住宅の建設が促進されてきました。

その結果、良質な中古住宅を維持し流通させることより、壊して建て替えるほうが手間も費用もかからないという考えが多くを占めるようになりました。

実際、日本の住宅の寿命は短く、特に木造住宅は30年前後で建て替えられることが多いのが現状です。

住宅を購入するなら中古住宅より新築住宅がよいという国民性は、長い年月をかけて培われたものといえます。

しかし現在の日本では、住宅はすでに国民の需要を満たす量が確保され、今後さらに少子高齢社会が進行し、住宅が余っていきます。今や、国はこれまでと異なり、良質な住宅を長く使い続ける社会へと政策を転換しつつあり、新築偏重から中古住宅の流通活性化に軸足を移し始めたといえます。

そのために必要となるのが、中古住宅の建物価値が市場で評価されることです。

住宅の売却を考えている人は、日本の住宅事情が変わりつつあることを認識しておいたほうがよいでしょう。

住宅価値は古いほうが高いとされるイギリス

イギリスの住宅の寿命は75年

今後、日本が長く使う住宅を目指す上で参考になるのが、イギリスの住宅事情やメンテナンスに対する考え方です。

イギリスで販売されている住宅の9割は中古住宅です。日本は1割にすぎず、9割が新築住宅の取引となっています。

イギリスではライフステージやライフスタイルに応じて、住宅を買い替えていくのが一般的です。中古住宅が豊富に流通しているので、選択肢も多く買い替えしやすいといえます。

イギリスと日本の住宅事情の違いは、住宅の寿命にもあらわれています。

日本の木造住宅は不動産取引における査定では、20年で価値がゼロと評価されてしまいます。ゼロどころか、建物を取り壊す費用分を売却価格から差し引かざるを得ないケースも少なくありません。

一方、イギリスでは古い住宅のほうが価値は高いとされています。そのため、新築からとりこわされるまでの住宅の寿命は平均75年程度、なんと日本の約3倍の長さとなっているわけです。

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「自分で屋根の葺き替え」も珍しくない

古い住宅に価値があると考えられているイギリスですが、何もせずに放置しているわけではありません。メンテナンスには日本人が考える以上に手をかけているようです。

ペンキを塗ったり、壁紙を貼り替えるなどはお手のもので、間取りの変更や屋根の葺き替え、床材の交換まで自分でもやってしまう人もいます。

そういう国民性を反映して、修繕や建築を学べる公共施設が身近にあったり、書店にはメンテナンスのノウハウを詳しく解説した本がたくさんあります。

メンテナンス用品を扱う店も、日本のホームセンターなどよりずっと規模が大きいです。

イギリス人がメンテナンスに熱心で、少しでも良く見えるように手を入れるのは、それが住宅の売却価格に反映するからともいえます。

住宅を高く売るためのノウハウを紹介するテレビの番組まであります。

日本でもインターネットが普及し、専門業者しか入手できなかった工具や設備機器などが簡単に手に入るようになりました。あなたもイギリス流に、できるところから家のメンテナンス始めてみてはいかがでしょうか。

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