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あんしん不動産売却術
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更新日 : 17/04/24

賃貸入居者にその家を売却する場合、どうする?

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回答:ファイナンシャル・プランナー 北見久美子

 <質問内容>

3年前、息子夫婦が建ててくれた二世帯住宅に同居しました。その際、以前の自宅(戸建て)は賃貸にしていたのですが、先日入居者の方から「購入したい」と言われました。今後戻る予定がなく固定資産税もかかるため、売却してもいいと思っています。購入者が決まっている場合、売却の手続きなどはどうすればよいのでしょうか?不動産会社を介さなくても売却できるものですか?

(埼玉県さいたま市 62歳 主婦)

回答:個人間で売買契約を結ぶこともできますが、不動産会社を介さずに売買することはおすすめできません。

不動産会社を介さなくても法にはふれませんが・・・

住宅の売却で一番ハードルが高いのは、買手をいかに見つけるかということでしょう。住宅を買いたいと申し出る人がいて、住宅の持ち主も売ってもよいと考えているのですから、不動産会社に仲介を依頼する必要はないと思うかもしれません。

住宅の売買は一般の商品やサービスと同じように、個人と個人が納得していれば売ったり買ったりすることは可能です。不動産業者を介さずに売買契約を結んでも、法令にふれることもありません。また、不動産会社の仲介で売買する場合は仲介手数料(一般的には売却価格の3%+6万円)がかかりますが、不動産会社に仲介を依頼しなければ、それは不要になります。

個人対個人では売買価格の折り合いがつきにくいでしょう

しかし、不動産は高額な取引になりますので、現実的には不動産会社を介さずに売買することはおすすめできません。

ご質問者の場合、入居者が買いたいという意志を示していても、売買価格がすんなり折り合うとは限りません。双方で納得のいく価格を決めるには、個人対個人ではうまくいかないことも出てくるでしょう。

購入希望者が住宅ローンを組んで購入したいと考えている場合は、不動産会社にまかせたほうが、スムーズに融資手続きをすることができるでしょう。

住宅の売買には幅広い知識と経験が必要です

不動産の取引には所有権や抵当権などの法律知識、税金や提出書類、手続きなど幅広い知識と経験が必要です。

また、土地や建物のチェックや測量も買手とのトラブルを避けるために必須です。「言った」「言わない」という問題も出てきがちです。そうしたことを曖昧にしたまま住宅を売却してしまうと、後で売主の責任を問われたり、大きな費用負担や損害賠償を求められたりすることもあります。

不動産会社を介さずに売買できるのは、ごく限られた人

契約書についても、正しく作成しないとトラブルのタネを放置したまま住宅を引き渡すことになります。また、売手も買手も契約書の内容を十分に理解して契約する必要があります。

不動産会社を入れずに売買できるのは、ごく限られた人といえます。売買の経験が何度もある人や長年仕事で取引にかかわってきた人なら、自分で売買することが可能かもしれません。しかし、一般の人はトラブルで悩まされることがないように、不動産会社に仲介を依頼することをおすすめします。

(プロフィール)北見久美子 きたみ・くみこ

CFP(ファイナンシャル・プランナー)&消費生活アドバイザー。個人相談数千件の経験を生かし、「ライフプランに生かすお金の活用法」など、全国各地で住まいに関する講演を行っている。雑誌などでも連載多数。主な著書に『親のお金の守り方』『助成金がわかる本』『50歳からのお金のきほん』などがある。日本FP協会会員。

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