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更新日 : 17/06/12

住宅売却の際、買主にデメリットも伝えるべきでしょうか?

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回答:ファイナンシャル・プランナー 北見久美子

<質問内容>

子供が独立したので、コンパクトな住まいに住み替えるため、今のマンション(3LDK、1階で専用庭はありません)を売却することにしました。私たちはあまり気になりませんが、やはり1階なのでカーテンを開け放しておけない、冬場は地面からの冷気で底冷えするということがあります。このようなデメリットがあると売れにくいでしょうか? また、買主にデメリットを伝えるべきでしょうか?(埼玉県さいたま市 50歳 会社員)

回答:買主が知りたいのは、住んでいる人のウソのない情報です。デメリットも伝えたほうが早期売却につながりやすいでしょう。

長年住んできた感想を正直に伝えましょう

どんな住宅でも、買手が100%満足できるものはありません。人によって受け止め方は様々ですが、何らかのデメリットがあります。そのデメリットをどれだけ大きく感じるかは、人それぞれの感じ方によって異なります。

たしかに1階は2階、3階の住宅にはないデメリットはあると思います。しかし、最初から1階を敬遠する人は、それほど多くないと思います。価格がそれなりに割安とか、利便性や環境が良いなどの魅力があれば、まずは内見をしてみたいと思うでしょう。

1階のデメリットを非常に気にする人は、そもそも購入対象から外しますので内見の申込はしてこないと言えます。

デメリットがやや気になる人は、内見の際に売主に質問してくることが多いでしょう。売主におすすめしたいのは、長年住んできた感想を正直にきちんと伝えることです。

デメリットをカバーする工夫や対策も

ご相談者が1階のデメリットに関して、このように工夫してきたということがあれば、必ず買手に伝えましょう。

もし、日中もカーテンをひいておく必要があるなら、例えば室内が明るく外からは透けないもの、遮光性のあるものなど、住んできた経験をもとにおすすめのカーテンの素材などを情報として伝えます。

底冷えについて買手から質問があれば、「キッチンには保温性のあるキッチンマットを引くといいですよ」「夏場は温度が他の階より1、2度低いのでしのぎやすいです」など、底冷え対策の工夫や逆にメリットになる面があればそれも伝えるようにします。

また、それほど底冷えを感じないなら、「施工時に断熱がきちんとされているので、とくに底冷えは感じることはありません」など、売主の実感を伝えましょう。

買手が知りたい・聞きたいことは、住んでいる人のウソのない実感や言葉なのです。

1階を優先的に選ぶ人も少なくない

買手のなかには、1階だから選んだという人もいます。お子さんが腕白ざかりで、室内を走り回る音を気にする人は、1階でのびのび育てたいと考える人が少なくありません。数年後、高齢期を迎えたときの車椅子生活を想定している人も、エレベーターで乗り降りしなくてすむ1階を選ぼうとします。

1階だから売れないと最初から考える必要はないと思います。売主が長年住みながら行ってきた工夫や改善策をきちんと伝えれば、かえって好印象をもってもらえるでしょう。買手は1階のデメリットばかりを大きく考えず、客観的に判断してくれるのではないでしょうか。

(プロフィール)北見久美子 きたみ・くみこ

CFP(ファイナンシャル・プランナー)&消費生活アドバイザー。個人相談数千件の経験を生かし、「ライフプランに生かすお金の活用法」など、全国各地で住まいに関する講演を行っている。雑誌などでも連載多数。主な著書に『親のお金の守り方』『助成金がわかる本』『50歳からのお金のきほん』などがある。日本FP協会会員。

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