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あんしん不動産売却術
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更新日 : 17/12/05

「囲い込み」や「売り止め」の不正取引に注意!

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物件情報をしっかり公開している不動産会社で仲介を

売却物件を預かった不動産仲介会社は、買主を自ら見つけると、買主からも仲介手数料をもらえます。そのため、あえて預かった物件の情報を公開しない「囲い込み」や「売り止め」などの不正を行う悪い会社もあります。

売主は、不動産会社が自分の物件情報をしっかり公開しているかを確認すべきです。

「囲い込み」とは?

不動産仲介会社は、専属媒介や専属専任媒介などの契約を売主と結ぶと、物件情報をレインズ(国土交通省主催の不動産ネットワークシステム)に登録し、公開する義務があります。

レインズは不動産会社間で物件情報を共有し、適正な価格で不動産売買が行われることを目的として設けられたシステムです。

不動産仲介会社が、自社で預かった売却物件をレインズに登録せず、自社の購入希望客だけに物件紹介をするのが囲い込みです。

レインズに登録されない物件が、不動産市場に公開されることはありません。すると、他の不動産会社はその物件を知る方法がないため、一般の買主に広く紹介することができません。

問い合わせが入らない場合は、仲介会社に確認を

たまたま、不動産仲介会社が自社の購入希望客のなかから買主を見つけたのならば問題はありません。

しかし、売主と買主の両方から仲介手数料を得られる「両手仲介」が目的で、仲介契約をした売主の物件情報を故意に公開せずに囲い込みを行うことは違法であり、許されることではありません。

売りに出したけれど、なかなか買主から問い合わせが入らない場合は、「囲い込み」にあっている可能性も否定できません。

売主としては、疑問に思ったら不動産仲介会社にレインズに登録が済んでいるかどうかを確認しましょう。

「売り止め」とは?

一方、レインズに登録されていても、不動産仲介会社が「売り止め」にしていると、他の不動産会社は客に物件を紹介できなくなります。つまり、売主は多くのチャンスを失うことになります。

「売り止め」とは、他の不動産会社から問い合わせがあっても「購入希望者がいて商談中なので案内はできません」「売主の都合で売り出しを一時停止しています」などと偽り、紹介を拒否することを言います。

売り止めは、自社だけで買主を探し、両手の手数料を得ようとするもので、「囲い込み」より悪質と言えます。

 売り止めとわかったら仲介会社を変更しよう

また、「売り止め」にしておく一方で、売主に値下げを要求し、早期売却を狙うケースもあります。

例えば、買主がなかなか現れないのは価格が高すぎるから、などと言って売主に値下げを承諾させ、自社の購入希望客に相場より安い価格で売却し、より多くの利益を得るというケースも現実に起こっています。

そうした不正にあわないためには、売主は不動産仲介会社からの報告書にきちんと目を通し、問い合わせ件数などは必ず確認することが大切です。もし、「囲い込み」や「売り止め」など悪質な手口とわかった場合は、不動産仲介会社の変更を検討すべきでしょう。

 

(プロフィール)北見久美子 きたみ・くみこ

CFP(ファイナンシャル・プランナー)&消費生活アドバイザー。個人相談数千件の経験を生かし、「ライフプランに生かすお金の活用法」など、全国各地で住まいに関する講演を行っている。雑誌などでも連載多数。主な著書に『親のお金の守り方』『助成金がわかる本』『50歳からのお金のきほん』などがある。日本FP協会会員。

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