「地下室や半地下がある家」の売り方
地下室や半地下に部屋がある戸建住宅があります。一般的にこれらの部屋がある住宅は「暗い」「日当たりが悪い」「湿気がこもる」などのマイナスイメージをもたれやすく、売却に苦戦しがちです。できるだけ有利に売却するにはどうすればよいのでしょうか?
地下室のメリットとデメリット
地下室のある住宅が売れにくいのは、デメリットの印象が強く、快適な住まいというイメージが湧きにくいためだといえます。あらためて、地下室のデメリットを見てみましょう。
●地下室のデメリット
・日が当たらず、暗い
・冬は寒い
・湿気がこもりやすい(特に夏場)
しかし、見方を変えると次のようなメリットがあります。
●地下室のメリット
・防音性に優れている
・1年を通じて室温の変動が少ないく、夏は涼しい
地下室を探している買主は、きっといる!
結論から言うと、地下や半地下のある住宅は、決して万人向けではないでしょう。
しかし、たとえ少数でも、買主のなかには「地下室のある家がほしい!」という強い希望を持っている人がいるものです。
できるだけ有利な条件で売却するには、そのような買主を見つけることが大切です。
例えばワインが趣味の人なら、地下室に自分専用のワインセラーをもつことができます。日が当たらず、室温の変動が少ない環境は、ワインの保管に向いています。
また、プロ・アマチュアを問わず演奏家にとって、地下のスタジオは時間を気にせず練習ができる夢のような空間といえるでしょう。
映画好きの人は本格的なシアタールームとして活用したいと思うかもしれません。
●ホームステージングも効果的
少しお金がかかりますが、ホームステージングによってワイン部屋や音楽スタジオ、シアタールームのような演出をするのも一案です。
インターネットに写真を掲載すれば、「こんな家を探していた!」という買主に出会う可能性が高まるでしょう。地下室を住宅売却の「お荷物」でなく、「売り」に変えてしまいましょう。
ドライエリアがある場合
一方、地下室にドライエリアがある場合には、その点を積極的にアピールすることをおすすめします。ドライエリアとは、採光のために地面を掘り下げて建物の周りに設けたスペースのことです。
ドライエリアがある地下室なら大きな窓から日が入るため、明るさや風通しの問題も気にならないケースが多いです。ガーデンテラスのように活用できるメリットもあります。
また、道路に面していないので、窓を開けていても外からの視線を気にしなくてすみます。地下室のタイプによって上手にアピールしましょう。